となりの環境DNA_伊那編

立て続けのアップです。

9月21日に農業関係の打ち合わせが伊那であったので、往路の道中寄り道してサンプリングした結果です。諏訪から杖突峠を越え、箕輪川へ下ってサンプリングしました。箕輪川では4地点でサンプリングしました。もみじ湖上流で2地点、下流で1地点(集落より上流)、天竜川との合流直前です。これに加えて、箕輪川と天竜川の合流地点の少し下流でサンプリングしました。どの地点でもDNAは抽出できたのですが、上流の3地点はDNA濃度も薄く、魚類のDNAを増幅することができず、データが得られませんでした。ちなみに上流の片方の地点のすぐ下流で魚が泳いでいるののを目視で確認しています。また、webで調べるともみじ湖周辺ではイワナやアマゴが釣れるとのことです。箕輪川は集落と田んぼを抜けて天竜川に合流します。川幅は狭く、合流地点周辺は草が生い茂り、用水路に毛の生えたような川で、イワナやアマゴが生息しているようには思えせん。このことから上流に生息しているイワナやアマゴ由来の環境DNAが下流で分解されずに集まってきたのではないかと考えております。逆に天竜川で検出されたアユやニゴイは検出されていません。また。コクチバスについては両方で検出されています。コクチバスは魚を追って上がってきたんでしょうか?いろいろと想像が膨らむ結果でした。

冒頭の写真は合流地点付近からもみじ湖方面を撮影しました。真ん中くらいにある灰色の筋が箕輪川下流です。

合流地点です。草が生い茂りかなり川幅は狭いです。表層の流れの早い部分でサンプリングしています。

天竜川のサンプリング地点。雨上がりで増水しており、濁りも入っていました。