これからの生物技研

お久しぶりです。前回のブログは緊急事態宣言直前でした。緊急事態宣言中何か変わったかと言われれば、都市部の人の生活の変化に比べれば個人的には誤差レベルです(普段から田舎に引きこもっているとも言います)。年度末繁忙期を乗り越えて、4月は一年で一番落ち着いている時期ということもあり、むしろトレーニング(筋トレとロードバイク)できる時間が増えて健康になりました。今回の新型コロナをきっかけに日本社会全体として都市部での生活スタイルが大きく変化する可能性がありますが、昨年6月に移転して正解だったと感じています。

比較的時間に余裕があったので、今後の方針などいろんなことを考え、準備も少しづつ進めていきました。遺伝子解析と言えば一般的に医療系?っと思う人が多いと思いますが、これまで弊社は医療系には積極的に動いていませんでした。他社さんがあまり手を出さない微生物や環境とかが得意分野でした。でも今後は力を入れていくことにしました。きっかけは昨年10月の台風19号までさかのぼります。弊社は近くの河川の氾濫によって敷地の一番低いとこで最大80cmほど水に浸かり、社屋も床上10cm程度浸水しました。上流で土砂災害が多発しており泥を含んだ水だったので敷地全体が10-20cmほど泥で覆われました。復旧には相当時間がかかる覚悟をしていたのですが、青年会議所から派遣された工事業者さん(ボランティア)が自前の重機で8割がた撤去してくれたおかげで、1か月弱で完全復旧できました。その時に自分達の技術が自然災害に対して全く役に立たないと感じました。

そして、新型コロナがやってきました。恩返しするしかないですよね。すぐに直接的に新型コロナウイルス対策に貢献できるわけではないですが、感染症対策を中心とした医療分野に力を入れていきます。幸い医療系に強い情報解析担当者も採用することができました。施設としても現在BSL2対応可能なエリアの構築を進めています。

写真は学会の展示ブースで使う予定だったヤギ村のぬいぐるみです。イベントがすべて中止になってしまったので、いまだ出動ゼロです。秋以降に学会でお目にかかれると思っています。