施肥と堆肥の切り替えし作業をしながら珈琲搾りかす堆肥観察しています。
単純かつ結構な肉体労働ですが、いろいろと考えながら作業すると苦痛も軽減されます。
(実際には肉体に負荷がかかっているので帰宅するとボディーブローのように効いてくるのですが、、、)
弊社の堆肥も教科書どおり、表面に近い部分は一次発酵後に放線菌が繁殖した白い層、その下は好気的な一時発酵が行われている層、かなり深い部分は酸素が不十分なので嫌気的発酵が進んでいるようです(嫌気発酵は好機発酵と臭いが違います)。
好気発酵は順調なようで切り替えし作業で発行中に堆肥に長靴でいると温かいではなくて熱くなります。
一般論として堆肥を施肥する目的は
(1)栄養供給
(2)土質改良
(3)病害菌抑制
の3つかと思います。
このうち(1)と(3)の関係について生物技研ではゲノム科学を用いて解明することで、農業生産に貢献していければと思っています。
バクテリアだけでなく真菌類にも力を入れていきます。弊社バイオインフォマティクス担当は真菌の専門でもあります。
真菌とはカビやキノコの仲間です。真菌が植物の根に共生することで、真菌は植物から光合成由来の有機炭素等を供給してもらい、かわりに真菌は土壌中に含まれているリン等を植物に供給しています。真菌は土壌中に広く菌糸を張り巡らし、栄養分を取り込みます。つまり植物は真菌と共生することで土壌中から効率的に栄養分を取り込むことができるのです。
一方で真菌は土壌病害の主な原因です。連作障害の主な原因は真菌による土壌病害です。
つまりバクテリアだけでなく、真菌ともいかに上手く付き合うかが農業生産では重要です。
真菌の研究はバクテリアに比べるととても遅れているようですが、ここ数年でだいぶ進んできたようです。
弊社も微力ながら貢献できればと思っております。