サンプルの大切さ

緊急事態宣言がようやくあけました。弊社周辺は都心から比較的近場の観光地なので、週末は車やバイク、自転車など急に交通量が増えました。宮ケ瀬湖畔の駐車場は満車で駐車待ちの車が並んでました。

仕事的には年度末繁忙期に向けて突き進んでいく感じです。今回は解析するサンプルについての話。我々は解析屋さんなので、自分のサンプルというのはほとんど持っていないです。ましてや生き物を取り扱うことは解析業務としてはゼロです→顧客から送られてくる要核酸抽出サンプルはすぐに処理してしまいます。弊社で取り扱うサンプルのほとんどは生き物由来です。生き物なので全く同じサンプルを再度準備するのは難しいケースもあると思います。頭ではわかっていても、実体験がないというのはやはり弱いと思います。

実は過去の自由研究としてヤギが2頭生まれた際に糞便を時系列で採取して、時系列で菌叢解析を行いました。結果はなかなか面白いものだったのですが、いまいちまとめきれずまだお蔵入り中です。いまだ自由研究を突破したかどうか疑わしいアメリカミズアブ事業ですが、採卵から羽化するまで通常はちょうど1か月で、そこから1-2週間成虫として生き続けます。ヤギの自由研究を再度やろうとすると非常に時間がかかるというか、2頭同時に出産する状況を人為的に作ることは難しいと思います。ミズアブは完全人工環境で飼育ですが、それでも状況によっては再度サンプルを準備するには1か月以上かかるケースもあります。実際に生き物を飼育することでお預かりするお客さんのサンプルに対する認識が一皮むけました。核酸抽出は毎回毎回が勝負です。

ヤギは暑さと湿度の高さはどちらかというと苦手で、ようやく彼らの季節がやってきました。