教科書を書き換える

先週末と昨日は桜山の草刈りでした。日曜日は天気が崩れて午後中止になりましたが、土曜日と昨日は秋晴れで気持ち良かったです。昨日は趣味が山登りと沢登という新人を投入しました。そこそこ急な斜面も積極的にやっていました。

先週はnanoporeのワークショップを聞きました。nanoporeでゲノム解析しまくっている研究者の研究内容を聞くことができ、情報のアップデートができました。一つだけ紹介します。ミドリムシという名称で研究者でなくても知っている人が多い「ユーグレナ」についてです。メジャーな生物なのでゲノム解析も当然やられていると思っていたのですが、最近までやられていなかったようです。そして、ユーグレナはなんとA,C,G,T以外の第5の塩基を使っているそうです!!そんなものがあること知りませんでした。nanoporeはタンパクの膜を1本鎖DNAが通過する時の電位変化を測定し、DNA配列を決定しています。このような原理なので、A,C,G,T以外にもメチル化など修飾された塩基の解析も原理的には可能であり、ワークショップでは修飾に関するものもありました。

自分が学生だったのは20数年前ですが、その頃と大きく状況が変わっています。技術の進歩と研究により教科書を書き換えられる可能性があるのが、生物学の醍醐味の一つだと思います。この仕事をやっていてよかったと思いました。一方でロングリード用のDNAを抽出する前処理(粉砕)は20数年前と同じく乳鉢/乳棒+液体窒素が良いということのようでした。

桜山から地元稲生の眺めです。川沿いの昔からの集落とその上の台地の新しい工業団地っという構図です。弊社は稲生の西側のはずれにあります。